前市長が、介護老人福祉施設の整備をめぐる対応に問題があったと、2回不信任決議を受けて、失職したことに伴う、東京あきるの市長選挙が、8月28日に告示されました。
立候補者は、失職した前職の村木秀幸氏(65)、共産党の新人で党地区委員長の牧野一氏(74)、無所属新人のあきるの市議会前議長の中嶋博幸氏(55)、無所属新人で建築設計事務所社長の木下優氏(73)の4名です。
選挙戦では、これまでの市政運営への評価や、福祉政策、企業誘致などの経済対策で、前市長の継続か、新人3人の市政刷新かの論戦が交わされる見通しです。
投開票は9月4日です。
あきる野市長選は、誰が当選したのか、気になりますね。
あきる野市長選2022候補者の経歴は?
あきる野市長選挙の候補者4名の経歴をご紹介します。
中嶋博幸の経歴
2013年 あきる野市市議会議員初当選(3期)
前あきる野市議会議長
自由民主党あきる野総支部前幹事長
木材製材会社経営
中嶋博幸氏は、都立五日市高校定時制課を卒業し、2013年にあきる野市市議会議員選挙に初当選、以後3期にわたり市議会議員を務めています。
自由民主党あきる野総支部前幹事長、3期目には、市議会議長を務めました。
有限会社中嶋材木店(自営)の代表取締役です。
前市長が2度の不信任決議可決によって失職し、その影響で停滞している市政を進めていく必要があることなどから、自分がやらねばと思い、立候補を決意されたのではないでしょうか。
責任感の強さを感じます。
趣味は、アユの友釣りです。
全国の川を巡ったそうです。
「釣り〇〇日誌」にでてきそうですね。
村木英幸の経歴
慶応義塾大学商学部卒業
住宅会社ミサワホーム、スーパーマーケットいなげやに勤務
予備校講師を務める。
1987年~秋川市議会議員、あきる野市議会議員
常任委員長、決算特別委員会歴任
2000年 社会福祉法人菅生会創設 特別養護老人ホームほたるの郷理事長に就任
2015年 あきる野市長選挙立候補(落選)
2019年 あきる野市長選挙立候補(初当選)
村木英幸氏は、慶応義塾大学商学部を卒業後、住宅会社ミサワホーム、スーパーマーケットいなげやに勤務し、その後予備校講師を務めます。
1987年から秋川市議会議員、あきる野市議会議員を務めました。
2000年に社会福祉法人菅生会を創設し、特別養護老人ホームほたるの郷理事長に就任します。
2015年あきる野市長選挙に立候補しましたが、落選しました。
2019年にあきる野市長選挙に再挑戦し、88票差で現職を破り、初当選しました。
介護施設誘致問題では、議会が策定委員会を儲けて特養整備の是非を議論中に、市の広報誌で開設を希望する法人の募集を始めました。
これを問題視され、議会軽視で民主主義に反するとして、市議4人が村木英幸氏に不信任決議案を提出。
これを受け市議会解散を選択しました。
市議会選挙後、2度目の不信任決議案が提出され可決されたため、失職となりました。
市の厳しい財政状況の中、お金がないからと、市民の切実な要望に背を向けるのではなく、自らが率先して、経費節減に務め引き続き、行政改革をすすめていくと、立候補への決意を語っています。
「市民に信を問う」という決意ですが、創業社長ならではのちょっと強引な性格の行動は、市民の目には、どのように移っているのでしょうか。
趣味は将棋です。
数野はじめ の経歴
青梅第三中学校卒業
東芝府中工場入社
党東京都委員会、中央委員会を経て
西多摩青梅地区委員会にて労働組合部長、学習教育部長
2019年 地区委員長
数野はじめ氏は、青梅第三中学校卒業後、東芝府中工場に入社します。
賃金は安く、長時間労働が続いたそうです。
都立昭和高校(定時制)に入学しましたが、中退しました。
16歳で日本民主青年同盟に入り、労働者の待遇改善に取り組みました。
ご自身の辛い経験から、労働者の気持ちになって取り組まれたのでしょうね。
党東京都委員会、中央委員会を経て西多摩青梅地区委員会にて、労働組合部長、学習教育部長を歴任。
2019年より地区委員長を務めています。
2009年には、西多摩選挙区に立候補しました。
暮らしと平和、民主主義を守り、誰もが希望をもって生きられる社会をつくることに人生を捧げてきた者として、市政が難局に直面している今こそ、市民のみなさんのお役に立つべき時だと立候補を決意したそうです。
趣味は読書、映画やテレビ鑑賞
最近は韓流ドラマにはまっているそうです。
推しは誰でしょうか?
気になりますね。
木下優の経歴
高校卒業後、家業の養蚕業に携わる
24歳の時、夜間の工学院大学専修学校に入学
在学中に二級建築士の資格を取り、設計事務所を立ち上げる
一級建築士 土地家屋調査士
建築設計会社社長
木下優氏は、高校卒業後、家業の養蚕業を手伝いながら、農閑期には建設現場で働きました。
24歳の時に夜間の工学院大学専修学校に入学し、二級建築士の資格を取り、在学中に設計事務所を立ち上げました。
市長と市議会の対立について「市長に問題があったのは事実だが、議会も理解しあう努力が必要」と、市政を巡る混乱が立候補の動機だそうです。
趣味は、釣りとゴルフです。
あきる野市長選2022候補者の学歴
あきる野市長選挙の候補者4名の学歴をご紹介します。
中嶋博幸の学歴
五日市小学校、五日市中学校卒業
私立専修大学付属高等学校中退
都立五日市高等学校定時制を卒業
中嶋博幸氏は、あきる野市出身です。
五日市小学校、五日市中学校卒業後、私立専修大学付属高等学校に進学しますが、中退。
家業を手伝いながら都立五日市高等学校定時制を卒業します。
高校中退して、再度入学し家業を手伝いながら、都立五日市高等学校定時制を卒業されたのは、その後の人生に強く影響したことでしょう。
強い心をお持ちですね。
村木英幸の学歴
多西小学校、秋多中学校、日野高等学校卒業
慶応義塾大学商学部卒業
村木英幸氏は、元秋多町町長 村木光三の長男として生まれます。
多西小学校、秋多中学校、日野高等学校を卒業し、慶応義塾大学商学部を卒業しました。
柔道三段とありましたので、学生時代柔道に打ち込まれたのですね。
数野はじめの学歴
青梅第三中学校卒業
都立昭和高校(定時制)に入学(中退)
数野はじめ氏は、青梅市出身です。
小学生の頃から「いかに生きるか」「生きるために何をするか」を考えてきたそうです。
小さい頃から哲学者みたいですね。
中学一年生の時に父を亡くし、中学卒業後に工場に就職しました。
趣味は読書となっていますが、小学生の頃、どんなジャンルの本が好きだったか興味深いです。
木下優の学歴
高校卒業後
工学院大学専修学校(夜間)卒業
木下優氏は、あきる野市の出身です。
高校卒業後、家業を手伝いながら建設現場で働き、24歳の時に、夜間の工学院大学専修学校に入学します。
在学中に、二級建築士の資格を取り、設計事務所を立ち上げた相です。
建設現場で働きながら、一級建築士への道を決意されたのでしょうね。
あきる野市長選2022候補者の政策や公約は?
- 中嶋博幸氏は、市政の安定化、子育て支援を訴えています。
- 村木英幸氏は、市長退職金は辞退し、老人福祉に力を入れると訴えています。
- 数野はじめ氏は、まちづくり、福祉の充実に力を入れると訴えています。
- 木下優氏は、市民参加による対話を重視した政治を進めたいと訴えています。
中嶋博幸の政策や公約
議会との合意形成に務め、政策を着実に実現できる安定した市政を目指すと訴えています。
人口減少に歯止めをかけ、生産年齢層の定住、移住化を促す。
その為、子育て支援に力をいれ、18歳以下の医療費を所得制限なしで完全無償化により、安心して子育てや教育ができるように支援していくと訴えています。
子育ての情報発信や地域案内の為の窓口部署を創設するとのことなので、子育て世代は安心して定住することができるのではないでしょうか。
人と繋がりを保ちながら暮らしていくのは楽しいですよね。
村木英幸の政策や公約
市民に負担をお願いしないで、知恵と工夫で、市民要望の実現を目指すと訴えています。
御堂中西側の残土処理を行い、周辺環境の改善と特別養護老人ホームの創設や高齢者介護施設に働く人材確保の為の施策、高齢者講習の予約が取れない、遠いなどの解消が期待される自動車教習所の誘致を進めます。
高齢者介護施設の人材確保の為の施策は、どこも人手不足が続いているので、働く人にとってはありがたい政策ですね。
新たに特別養護老人ホームが創設されれば、利用者や従業員も動くと考えがちですが、地域の老人福祉の充実を考えた政策との事なので、特別養護老人ホーム創業者としての手腕も発揮できるのではないでしょうか。
数野はじめの政策や公約
古い政治に戻るのでも、ルール破りを許すのでもない市民目線の新しい市政を目指すと訴えています。
公共交通を充実させるため、実証実験が行われている「るのバス」を増便させ、3台体制を目指すと話し、福祉の充実として、都内で広がりはじめた補聴器の購入や調整を市が支援する制度を導入すると訴えています。
小中学校の給食を市が補助し、地産地消と給食の充実、給食費の無償化をすすめます。
公共交通の充実は、減便される公共交通機関もある中で、住民のくらしに活力を与えてくれる素晴らしい政策だと思います。
地産地消の給食は、食育にも通じるので、子どもたちにとってもいい教育です。
木下優の政策や公約
市民参加による対話を重視した政治を進めたい、と訴えています。
都市基盤整備、子ども高齢者を大切に、音楽とスポーツのまちづくり
地域活動の信条 「人の絆と居場所作り」
市民の意見を聞いて政策を決断、実行する。
混乱続きの現状を変え、市職員のやる気を出すように働きたい、と話しています。
地域密着で仕事をしてきているので、近隣住民の方が選挙運動を手伝ってくれるそうです。
お人柄が伝わってきます。
地域の人で選挙運動って、笑顔がいっぱいでほっこりしますね。
あきる野市長選2022候補者の評判は?
中嶋候補以外、まともな感じしない
前市長村木、こじつけ感半端ない
やはり2度の不信任決議案は、かなり市民の反感をかっている感じがしました。
厳しいご意見もありました。
あきる野市長選2022候補者で誰が当選しそう?
中嶋博幸氏は、自民党と公明党の推薦をうけています。
3期の市議会議員選挙で、2回トップ当選をしていますので、市民からの信頼も強く、身近な存在なのではないでしょうか。
中嶋博幸氏の当選の確率は高いと思われます。
あきる野市長選2022候補者で当選したのは誰?
介護老人福祉施設の整備をめぐる対応に問題があったと2回不信任決議を受けて失職したことに伴う東京あきるの市長選挙は9月4日投開票され、無所属新人で元市議の中嶋博幸氏(55)が、前市長他2名を破り初当選を果たしました。
中嶋博幸氏は、事務所で万歳三唱の後、「これからがスタート。混乱してしまった市政を立て直し前に進む市政にしたい。今は空白の状態で、一日も早く正常な状態に戻し仕事をしたい」と語りました。
投票率は41.69%で2019年10月の前回(41.78%)をやや下回りました。
まとめ
中嶋博幸氏
- 経歴は都立五日市高校定時制課を卒業し、2013年にあきる野市市議会議員選挙に初当選、以後3期にわたり市議会議員を務めています。
自由民主党あきる野総支部前幹事長、3期目には市議会議長を務めました。
有限会社中嶋材木店(自営)の代表取締役です。 - 学歴は、都立五日市高校定時制課卒業です
- 政策や公約は、議会との合意形成に務め、政策を着実に実現できる安定した市政を目指す。
村木英幸氏
- 経歴は、慶応義塾大学商学部を卒業後、住宅会社ミサワホーム、スーパーマーケットいなげやに勤務し、その後予備校講師を務めます。
1987年から秋川市議会議員、あきる野市議会議員を務めました。
2000年に社会福祉法人菅生会を創設し、特別養護老人ホームほたるの郷理事長に就任。
2015年あきる野市長選挙に立候補しましたが、落選。
2019年にあきる野市長選挙に再挑戦し、88票差で現職を破り初当選しました。 - 学歴は、慶応義塾大学商学部卒業です。
- 政策や公約は、市民に負担をお願いしないで知恵と工夫で市民要望の実現を目指すと訴えています。
数野はじめ氏
- 経歴は、青梅第三中学校卒業後、東芝府中工場に入社します。
都立昭和高校(定時制)に入学しましたが中退。
16歳で日本民主青年同盟に入り、労働者の待遇改善に取り組みました。
党東京都委員会、中央委員会を経て西多摩青梅地区委員会にて労働組合部長、学習教育部長を歴任。
2019年より地区委員長を務めています。 - 学歴は、青梅第三中学校卒業です
- 政策や公約は、古い政治に戻るのでもルール破りを許すのでもない市民目線の新しい市政を目指すと訴えています。
木下優氏
- 経歴は、高校卒業後家業の養蚕業を手伝いながら農閑期には建設現場で働きます。
24歳の時に夜間の工学院大学専修学校に入学し、二級建築士の資格を取り、在学中に設計事務所を立ち上げました。 - 学歴は、工学院大学専修学校(夜間)卒業です・政策や公約は、市民参加による対話を重視した政治を進めたい、と訴えています。